箱とマーマレード

うたプリファンブログです。愛と感想と考察を書きます。

AW黒 感想 2/28

黒の方の感想。

 

・レンちゃーーーーーん………………入り口のLive2Dで泣いたよ……真実の愛を知らないレンちゃんだ。授業をさぼりライブハウスに入り浸って漫然と過ごしながらも、モデルという形で求められることで小さく承認欲求の充足を感じているところが、この世界の彼の夢への渇望を感じさせる。

あとはレンちゃんの雑誌読みました?02は「目の覚めるようなブルー」。ここで聖川真斗が青いお茶をなんと表現したか思い出して頂きたい…。

 

・音也くんはね…展示のギターがやばかった。

MORRIS Y-021MH NAT アコースティックギターhttps://www.amazon.co.jp/dp/B081T2SGHV/ref=cm_sw_r_cp_api_i_Lc6vEbN1CQ7Q2

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このギターは初心者向けの安いモデルで、まぁこれだけなら展示組んでる東京ドームか読売広告社ブロッコリーに予算なかったのかなとも思えるけど、大事なのはホールの中に「高橋健」って明らかに知らない人の名前が書いてあるところ。つまりこの世界の音也くんはこれを新品ではなく中古で買った、あるいは譲ってもらったと推測できる。するとこのギターは「音楽はあくまで趣味」の世界の音也くんの象徴なのだなと思う。アニメの何期だったか忘れたが、アイドルになって新しいギターを買って嬉しそうにしていた音也くんを思い出すと、現実の音也くんはもっと良いギターを持っているはずなのだ。

 

・「人前で歌うことに抵抗がある」トキヤ、めちゃくちゃやばい…トキヤが昔音痴だったという部分が現実トキヤと同じだと仮定して、さらに入り口Live2Dの「重い枷を自らに嵌め、常に完璧を求めてもがき苦しむ。」という発言を加味すると、この世界のトキヤは完璧主義すぎてとっくに克服したはずのコンプレックスにも自信が持てない人間なのでは…?今のトキヤはこの潔癖すぎるほどの完璧主義とうまく付き合って体型管理をしているけど、この世界のトキヤは自身の能力に対する評価と客観的実力のギャップが激しいタイプなのかなと思った。このトキヤは、歌で自分を表現するということを知らない…

 

・今回の企画の設定見た時から蘭ちゃんは一番ブレない人だなと再認識した。アナザーワールドに飛ばされてさえ音楽を、ロックをやってる。仲間に恵まれないという悩みを拗らせながら。でも実際はこういうバンドマンが多いのだろうなと思う。現実の黒崎蘭丸でさえ、バンドを組むことを諦めてアイドルの世界でロックをやるという手段を選んだ。

この世界の蘭丸は多分、シャイニング早乙女にスカウトされてない。あるいは、早乙女にアイドルでもロックをやると言った時に却下されてしまった世界だと思う。なぜなら蘭丸の優先順位はバンドを組むことではなくロックだから。本質的に、彼の諦められない輝きがロックであり、それを忘れてうっかり大学に行って"普通の"生活をするなんてことは絶対に無いのだ……。それが恐ろしくもある。

 

・嶺二よ…ここでも友を喪うか…。嶺二は同期の天才の影響で役者の夢を諦めたとあるけど、この同期が誰をモチーフにしているのかは明白。そうだね、愛音だね…。その結果が実家を継ぐという結末なのが恐ろしい。嶺二は原作ゲームでもアイドルを辞めようと思った時実家に逃げている…。原作ゲームでは実家の自分の部屋に引きこもったまでだったが、今回は引き留める者(=七海春歌)(="君")がおらず実家を完全に継いでいるのだ。

 

 

黒の方がAW展示累計3度目かつ様々な考察を読んだ後というのもあって詳しく書けた。

AW全体への認識は変わらず、「"きみ(≒七海春歌うたプリファン)"の不在によりアイドルという夢が喪失した世界」と考えている。そしてその世界においては彼らの根源的なコンプレックスが解消されていない様子を描くことで、逆説的に我々うたプリファンがこれまで応援してきたことが彼らのアイドルとしての輝きに繋がっていると訴えているのだと解釈している。

AWに関しては4月のCD発売を待つのみなのだろうか…?

うたプリ全体の展開を考慮すると、6月下旬の10周年発表まではまた新たな展開が続くと思われる。それまでになんらかの動きを期待したい気持ちはある…。