箱とマーマレード

うたプリファンブログです。愛と感想と考察を書きます。

2019/10/18夜 エヴリィBuddy!感想

 劇団シャイニング過去作もそうだけどやっぱり脚本がよい。わかりやすくド王道、その上でうたプリのアイドルたちの設定や過去を織り込んでそれを想起させるような展開やシーンを入れてくるのが上手い。舞台初見も見易く、舞台見慣れてる人も楽しい。うたプリ初見は新鮮に楽しいし、うたプリガチ勢は織り込まれた過去やトラウマが推しを連想させて泣ける。

 今回はやっぱりレイジが非常に肝だった。原作ドラマCDにはなかった、自身に恨みを持つ者の復讐を受けるという展開で、過去の相棒との決着をきちっとつけていたのが良かった。ネタバレになっちゃうけど、弟くんは「レイジ自身が相棒を死に至らしめたと悔やむ時に幻影として出てくる自分を恨んでいる相棒」の象徴となったのではないかなと思う。レイジは自分をはっきり恨んでいる弟くんとの和解という出来事を通して過去のトラウマとも同時に決着をつけることができたのだと思う。(嶺二はこんなにはっきり決着したわけではないからなんだか余計に泣けるんだよな…。)ショウは夢と現実とのギャップに苦しむところがちょっとdebutを思い出すけど、正直それ以上にショウのヒロイン感が印象に残った。いや、頼りないって意味のヒロインじゃなくて、主人公が迷った時に隣で初めからずっと一本芯の通った叱咤激励してくれる系ヒロイン。序盤こそレイジがショウを刑事に向いてないって突っぱねるけど、レイジが無気力になった理由知ってからは強かった。中盤〜終盤のショウの芯の通った行動がこの物語を支えていたと思う。

 あとは相変わらずメインキャストの周囲が盤石で最高。若手中心の舞台でも安心して見ていられるのはオリジナルキャラクター演じる方々の繊細な演技、そして素晴らしい演出とそれを支えるスタッフの技術ゆえだと思う。

 あとこれは個人的に、今回はレビューが楽しかった。私は舞台を観に行っているのでレビューはあまり興味がなかったんだけど元々エヴリィBuddy!が曲として好きだからか、ステラボールで低音がズンズン響いてくるのにうっかりテンション上がってしまった。おふたりともダンスキレキレでかっこいいね…

 

もうすぐブラシャキャスト発表で死にそう。劇団シャイニング既出6作品は全て鑑賞したが、どれも素晴らしく、特に脚本は信頼しているので新作も期待しています。