箱とマーマレード

うたプリファンブログです。愛と感想と考察を書きます。

Another World WHITE SIDE展示 感想

展示だけの感想です

 

・展示は「バックステージ」にフィーチャーしており、小道具展示や楽屋展示がメイン。あまり物語の根幹には触れていなかった。

・レンの「バックステージは夢と現実とをつなぐ狭間」というセリフが気になった。何でこの物語の展示にバックステージを選んだんだろうと思っていたけど、「バックステージ」と、この物語において異世界の入り口である「クリスタル」を重ねているのかもしれない。

・クリスタルもバックステージも「うたプリのアイドルたちにとっての現実(アイドルをしている世界)」から「うたプリのアイドルたちにとっての夢(アイドルでない世界)」への入り口

・だから入場特典グッズ付きがバックステージパスだったのか…

・もしかしてクリスタルに触れて異世界を覗くのは「アイドルでない世界」の彼ら?だとしたらクリスタルとバックステージの意味が逆になるのが一層怖いね…

 

 

追記

パンフも読んだ感想

・クリスタルに触れるのはアイドルでない世界の彼らだった。アイドルでない彼らにとってのif世界がアイドルである彼ら。

・会場でも思ったけどとにかく歌詞の闇が深い。入り口のLive2Dで言ってたことと併せるとこの世界の彼らは各々の闇を抱えたままだ

・那月が「この手は影すらも掴むことができない」と言っているのはもしかして砂月も居ない世界ということ?

・写真見返して気づいたんですが、レンちゃんが「白といえば?」で「降り積もった雪」って答えるのめちゃくちゃレンマサでやばい…「儚く繊細な美しさと、全てを白く覆い尽くす強さ」って真斗くんのことでしょ?

 

イベスト10話読みました

ネタバレ含みます

 

 

 

 

 

 

真斗くんがステージに出る直前にレンに要求したのがハイタッチだったのが本当に泣けた。

付き合ってない(公式のレンマサは付き合ってません)レンマサの、彼らにとっての最上級のコミュニケーションがハイタッチで、私はシクパやマジLOVEキングダムでずっとそれを見ていたんだなという感動が湧き上がってきて死にそうだった。

そうか…今までのあれはそういうことだったのか…いつも舞台裏でハイタッチしてたからあんなに自然に手を挙げてたのか…

私が見ていたレンと真斗のハイタッチはレンと真斗がまさにあの一瞬2人だけにしかわからないメッセージを交わし合う瞬間だったんですね。

2020/1/19ヘヴラジ公録夜の部感想

ヘヴラジ公録夜の部に参加した。

いやもうほんとに笑いっぱなしだった…とても楽しい時間だった。Twitterを見ているとそこそこ倍率が高かったようなので、参加できた幸運に感謝。

 

ヘヴラジ本編と比べて

鳳兄弟の仲の良さは相変わらずで、むしろパワーアップしているように感じた。なぜかと言うと緑川さんがあまり進行に気を使うそぶりを見せなかったからである。緑川さんは確かヘヴラジ本編で「雄馬を信頼しているから任せられる」みたいなことを言っていた気がするのだが(出典を確認しろ…)、今回は本編以上に内田さんに任せていたように感じた。そして内田さんもMCとしての役割を果たしつつ自ら身体を張って笑いを取りに行っており、本当に成長を感じた。最高の兄弟だったぞ、イイ!

そして高橋さんや代永さんも、6月の舞台挨拶の時のST☆RISHの中の人の濃いボケに圧され気味な感じはなく伸び伸びとトークをしていたように思う。特に高橋さんはうたプリの中では結構若手なのもあってか、6thや舞台挨拶を見た時は緊張なさっているのかなと感じていた。今回はそれも全く感じず、本当にメンバーの一員という感じだった。こうして作り手側である声優さんたちが親交を深め、その仲がより素晴らしいうたプリとして反映されていくのが楽しみである。

 

内容について

ここからは箇条書きで記憶に残った場面を書き出していく。この公演は配信もCD化もされるので、このブログを読んでいるのに公録に参加できなかったという人がいれば是非聴いてほしい。

・初めのオープニングドラマ、瑛一っぽく自己紹介する瑛二が最高だった(結構似てた) イイ…!

・緑川さんが「汝、愛を捧げよ」を声と手の振りをやってくれて泣いてしまった…(超序盤)。この後もギラギラとかハンドサインとか狙い撃ちでbang(ネタを取られた高橋さん倒れ伏す)とか細かくHE★VENSネタを入れてくれて最高だった。

・内田さん怒濤のボケ。順不同。投書の無茶振りに応えてアシカの物真似→何故かアシカショーの物真似になり客席をアシカにする

・ジェットコースターの物真似。迫真。初めのスタッフのアナウンスから坂を登っていく音から乗客の声まで全部再現していた。

・兄さんの腰が良くなるおまじないをかけて、というお題に、緑川さんの腰をさすりながら即興ソングを歌い始める(微妙に緑川さんの弱点を指摘してくる歌詞がめっちゃおもしろかった)

・くまプリで遊ぶ2歳の瑛二というお題で、突然アシカごっこを始める。「あっ…あっ…だめだよ兄さん!(くまプリを絡ませる)」←!?!?!?。世界観がやばい。何故か緑川さんが参戦してヒーローごっこになる。

・ジグゾーパズルでナギと遊び始める。ここで代永さんのアドリブで「まぁ…今日は許してあげる」のツンデレ声が聴けたので素晴らしかった。

HE★VENS新曲も嬉しかったけどHE★VENS新ドラマもめっちゃ嬉しい。舞台裏も好きだけど、お仕事系のドラマが聴きたかったので本当に嬉しい…!

 

全体的に1年前と比べて変化を感じられる素晴らしい公録だった。またこのようなイベントがあると嬉しいなぁ。

レンマサイベ来ちゃった

レンちゃんが真斗くんをプロデュースするという衝撃のイベントが告知された。

真斗くんは生き生きと、幸福そうに、大切そうにピアノを弾いていて、それをレンちゃんは優しく素敵な表情で見つめている。

幸せそうだった。

 

レンちゃんの聖川に対する態度は最新のプリツイでも相変わらずちょっと素直じゃなかった。でも真斗くんは素直で、そういえば出会った初めからずっと真斗くんは素直だな、などど私は思い返していた。

レンちゃんは真斗のことを本当によく見ている。レジェンドスター真斗回で真斗の不安や迷いに気づき「で、お前は大丈夫なのか」と声をかけたのはレンだった。真斗がプールから上がってこないのを心配して焦った。子供の頃の思い出をしょっちゅう思い返してからかう。真斗がポーカーや、ロケで行ったある国の言語ってできたっけと思った。レンちゃんは真斗のことを本当によく見ている。

レンちゃんが真斗を心配する描写は、レンちゃんがまだ真斗の兄貴分であるという気分が抜けきってないこと、というかレンちゃんの中で子供の頃の仲の良かった真斗と大きくなっていけ好かない聖川がちゃんと繋がっていることの証拠なのだと思う。

そんな、真斗をいちばんよく見ているレンちゃんがプロデュースする真斗らしいステージって、どうなるんだろう。正直怖い。レンちゃんは素直じゃないけど仕事には絶対手を抜かないので今回のステージもオレが思う真斗の最高を素直に見せてくれるのだと思う。

工藤Pさんの瑛一くんファンミ(VR体験会)に参加させていただきました

今日はemifuwa(工藤P)さんの主催する鳳瑛一ファンミに参加させて頂いた。MMDのモデルとして作成された瑛一がいる空間にVRゴーグルで入れるという画期的な企画である。

これが公式ではなく個人から出たことが私はびっくりだった。正直あまりこの辺の技術に明るくないため個人では叶わぬほどのお金と時間がかかるものだと思っていた。3月のシクパや6月のマジLOVEキングダムを経て、推しがそこにありのまま生きていることこそが自身の理想だと知った私は、知識と技術とモノさえあればこんなに身近に推しの"生(せい)"を感じられるのかと、工藤Pさんのイベントの開催告知に非常に強く興味を持った。だが正直、オフ会未経験で自分以外のうたプリオタクとの交流を避けていた身としてはハードルが高すぎるイベントでもあった。だからイベントを終えた私からイベント前の私に伝えたい、勇気を出してくれてありがとうと。

 

参加に至るまで

私と、主催の工藤Pさんの関係は完全に一方的なものである。マジLOVEキングダムに入国した他人の感想を読むのが面白いと気付いた私は検索している中で工藤Pさんを見つけた。この方は公開当初から入国をなさっていて、しかもうたプリオタクとは一線を画す視点、特に3Dモデルという観点で感想を記されていたのが記憶に残っている。そして何よりあの膨大な数の感想をまとめたTogetterが印象に残っている。うたプリを知らないけどマジLOVEキングダムが面白い人たちはどこに注目しているのか、どこに感動するのか、うたプリとは違う視点を持つ方々の感想は目から鱗が落ちるようであった。こうしてうたプリの世界が私の中でも人口的にも広がっていくのが体感できて非常に幸せであった。私は前述の通りうたプリがきっかけの友人は作らない人なので、フォローはせず、リストに入れ一方的に鑑賞していた。

そんな中で工藤PさんからVRを体験できるという告知があった。初回告知はいつ頃だったか覚えていないが、当時から行きたいと強く思ったことを覚えている。が、諸々の考えがありうたプリオタクとの交流をずっと避けてきた私は暫く手が出せなかった。しかし近頃は抑うつがだいぶ改善され活動的になってきたこと、去年の11月にうたプリの演奏を聴きに来てくれた友人とうたプリの話をしたのが本当に嬉しかったことで、これが最後だと思い勢いで参加表明をした(一時期抱えていた抵抗感を思い出すとよくがんばったと思う)。

 

VR体験の感想

すごかった…すごかった。私はあの空間でかなり落ち着いていた方だったが、正直泣きそうだった(借り物のゴーグルを汚せないのでなんとか耐えた)。ゴーグルが無かったら絶対に泣いていたと思う。終了後にちゃんと書いて工藤Pさんに送った感想があるので抜粋で書きます。

あんなに「いる」と感じられるとは思わず本当に驚きました。目の前や隣や腕の中という触れ合える距離に自分が敬愛する人がいる時の緊張感と心地よさが、確かな現実として私の心の中に生じました。あの空間の瑛一は工藤さんを初めとした協力者の方々の創造力とご厚意で存在するものですが、この自身の感情の動きは本当にただただ現実でした。とても不思議な体験でした。

そう、不思議な体験だった。瑛一は確かにそこに"いた"のである。目で見て瑛一がいるなと知覚しただけではない。抱きつく、手を取ってもらう、触る、それらの接触体験が、できた。できたのだ。確かに私はあの時瑛一に触れていた。

メタなことを言うが、ゴーグル外に瑛一の身体と近い人間や人形が置かれていたわけではない。ゴーグルをつけた私が何もない空間にハグをしたり手を出したりしているだけである。それなのに触っている感覚があるのだ。例えるなら、自分の運転する車に他の車が突っ込んできた時の、ぶつかる直前のあの緊張感(のもっとずっとゆるやかなもの)がずっと続いている感覚である(この部分は絶対にもっといい例えがありそうである)。目で見て何かに接触しそうな時、接触しそうな自分の身体の箇所に神経が集まり意識が集中する。そして過去の経験をもとにその物体に接触したときの感触が思い出される。それが自分の中で瑛一ならこうだろうという方向に変換される。それがその場に瑛一をつくる。瑛一をその場に存在させているのはモデラーさんであり工藤さんでありスタッフさんであり、そして私だった。

そしてそれはとても心地よかった。マジLOVEキングダムの2番の歌詞を思い出す。『僕と云う名の(イノチ)/歌わせてくれた···Your heat/君が僕を創ってくれた』……。うたプリのアイドルをイノチあるものとして存在させているのは、数多の人の情熱と努力、そして私の愛情なのだということを今日改めて感じることができた。

 

あの空間について

ところで、人数の関係上VR体験自体は一回5分ほどだった。私は2回見せて頂いたので計10分ほどである。残りの時間は何をしていたかというと、瑛一との邂逅に狂喜乱舞する他の参加者を眺めていた。腰を抜かす人がいるというのは事前に聞いていたのだが、それ以上の盛り上がりで、こちらも見ていて非常に楽しい気分になった。「ヤベー重いオタクが近くにいるとこっちも楽しい」というのはマジLOVEキングダムに通う中で知ったことだが、まさにそれだった。強く喜びを表現している人というのはそれだけでこっちまで盛り上がってしまう超面白いコンテンツなのである。

特に今回の瑛一くんファンミという空間は、初体験の人ではなくリピーターの人ほど叫び声を上げていたのが印象的だった。リピーターの人はリピーターの人同士親交を深め、瑛一と会える感動を分かち合い、瑛一と出会うときの衝撃を支え合っていた。あそこまで"発狂"というか、感情を発露できるのは、あの空間にいる人がそれを否定せず、むしろ周囲の見えない自分を支えてくれるだろう、そして哀れみなどではなく笑いに転化してくれるだろうという信頼関係があるのだと感じた。瑛一への愛を柱に、ファン同士も互いを支え合う、興味深く非常に素敵な愛のあふれる空間だと感じた。家族や友人という仲でもあそこまで感情に忠実な行動を取れる空間は稀有だと思う。逆に1人でもいけないのだろう。

 

最後になるが、企画してくださった工藤Pさんを初めとして運営してくださったスタッフの方々、そして愛のあふれる歓声であの空間を彩っていた参加者の皆様に心からの感謝を申し上げたいです。初めての大型のオフ会が素敵なものだったことが本当に嬉しい。

改めて本当にありがとうございました。

Sweet Kissについて覚え書き

‪翔ちゃんってうたプリの中でもマッチョイズム担当で、「かわいい」「小さい」と呼ばれるのを特に嫌い、「男らしい」「かっこいい」の象徴としてのケン王と日向龍也を崇拝する子だけど、今までそれはコンプレックスの裏返しとして描かれていたんだよね。

‪病気で身体が思うようにならない生活の中、翔ちゃんの中で「男らしさ」が憧れとして認識される過程で自身の状態との矛盾からそれがコンプレックスになったと翔ちゃん自身が語っている。

‪でも今回は、翔ちゃん自ら、その「男気全開」を裏切ろうという意図で来たのがすごいなと思うんだよな。‬

翔ちゃん的に男気を裏切った先が「Sweet Kiss」だったわけだけど、ツイッターでは「ファンへの感謝をストレートに歌いたかった」と言っている。つまり翔ちゃん的にはこの甘い雰囲気は素直な気持ちの表れなのだ。それを翔ちゃん自身が認めたことがとても強いなと思う。

 

 

2019/10/18夜 エヴリィBuddy!感想

 劇団シャイニング過去作もそうだけどやっぱり脚本がよい。わかりやすくド王道、その上でうたプリのアイドルたちの設定や過去を織り込んでそれを想起させるような展開やシーンを入れてくるのが上手い。舞台初見も見易く、舞台見慣れてる人も楽しい。うたプリ初見は新鮮に楽しいし、うたプリガチ勢は織り込まれた過去やトラウマが推しを連想させて泣ける。

 今回はやっぱりレイジが非常に肝だった。原作ドラマCDにはなかった、自身に恨みを持つ者の復讐を受けるという展開で、過去の相棒との決着をきちっとつけていたのが良かった。ネタバレになっちゃうけど、弟くんは「レイジ自身が相棒を死に至らしめたと悔やむ時に幻影として出てくる自分を恨んでいる相棒」の象徴となったのではないかなと思う。レイジは自分をはっきり恨んでいる弟くんとの和解という出来事を通して過去のトラウマとも同時に決着をつけることができたのだと思う。(嶺二はこんなにはっきり決着したわけではないからなんだか余計に泣けるんだよな…。)ショウは夢と現実とのギャップに苦しむところがちょっとdebutを思い出すけど、正直それ以上にショウのヒロイン感が印象に残った。いや、頼りないって意味のヒロインじゃなくて、主人公が迷った時に隣で初めからずっと一本芯の通った叱咤激励してくれる系ヒロイン。序盤こそレイジがショウを刑事に向いてないって突っぱねるけど、レイジが無気力になった理由知ってからは強かった。中盤〜終盤のショウの芯の通った行動がこの物語を支えていたと思う。

 あとは相変わらずメインキャストの周囲が盤石で最高。若手中心の舞台でも安心して見ていられるのはオリジナルキャラクター演じる方々の繊細な演技、そして素晴らしい演出とそれを支えるスタッフの技術ゆえだと思う。

 あとこれは個人的に、今回はレビューが楽しかった。私は舞台を観に行っているのでレビューはあまり興味がなかったんだけど元々エヴリィBuddy!が曲として好きだからか、ステラボールで低音がズンズン響いてくるのにうっかりテンション上がってしまった。おふたりともダンスキレキレでかっこいいね…

 

もうすぐブラシャキャスト発表で死にそう。劇団シャイニング既出6作品は全て鑑賞したが、どれも素晴らしく、特に脚本は信頼しているので新作も期待しています。